タトゥーは単なる芸術というアートのひとつではなく、伝統や正確さに根差した特殊な分野といえます。そしてこれら特殊な技法を用いる際に最も重要で気にかけなければいけないことが、「衛生面」です。施術を行うにおいて安全対策をやりすぎてダメなことはありません。
オートクレーブや消毒剤と並んで、手袋の使用はアーティストにとって感染に対する重要な道具です。プロフェッショナルなワークスペースとなるよう、グローブから拘っていきましょう。
タトゥーイングにおいてのグローブの重要性
タトゥープロセスにおける手袋の使用は、スタジオの衛生と安全において譲れない点です。手袋は、アーティストとクライアントの間の感染性物質の伝達を防ぐ防護壁の役割を果たします。これは、肝炎やHIVのような血液媒介病原体の蔓延を防ぎ、タトゥーアーティストとクライアントの両安全性を確実に保護するためには不可欠です。
衛生面に十分に気を使うことは、安全性だけでなくタトゥースタジオとしての信頼性にもつながりますので、プロ意識として大切に持っていきましょう。
グローブ素材の選択
ラテックスグローブ
ラテックスグローブは、優れた快適性と高い触覚感度が大きな特徴です。アーティストは道具と作業中の皮膚を正確に感じることができます。これにより、タトゥー施術のコントロールが向上し、より詳細で正確な施術を行うことができます。しかし、大きな欠点はアレルギー反応を起こす可能性があることです。ラテックスアレルギーは軽度のものから重度のものまであり、タトゥーアーティストと顧客の両方に影響を及ぼす可能性があるため、手袋を選ぶ際には重要な考慮事項となります。
・メリット:
高い感度： 感触と器用さを提供するため、アーティストは非常に正確でコントロールしやすい作業を行うことができる。
快適さ： 柔軟性と快適さも高く、長時間のタトゥー施術でも手が疲れにくい。
デメリット:
アレルギーのリスク: ラテックスは人によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があり、タトゥーアーティストと顧客両方に健康上のリスクをもたらす可能性があります。
ニトリルグローブ
ニトリルグローブは、ラテックスアレルギーの方にも安心してお使いいただける低アレルギー性のため、タトゥー業界で人気を博しています。ニトリルグローブはラテックスやビニールに比べ、アレルギーに優しいだけでなく、刺し傷に対する優れた耐性があります。これは、針を刺してしまったり、潜在的な感染物質にさらされたりするリスクが高いタトゥーの現場では特に有益です。また、ニトリルは、ラテックスよりも若干柔軟性に欠けると感じるかもしれませんが、触覚の感度も十分高い素材です。
メリット:
アレルギー対応: ニトリルグローブはラテックスフリーなので、ラテックスアレルギーの方にも安心してお使いいただけます。
耐パンク性： パンクや化学薬品に対する優れた耐性があり、潜在的な危険に対してより高いレベルの保護ができます。
デメリット:
柔軟性に欠ける： ニトリルグローブは触感に優れているが、ラテックスグローブに比べて柔軟性に欠けることがあり、複雑な作業のしやすさに影響する可能性があります。
ビニールグローブ
ビニールグローブの最大の特徴は費用対効果でしょうか。一般的にラテックスやニトリルよりも保護力や耐久性は劣りますが、とにかく安価なものを求める場合はビニールグローブが圧倒的に安くなります。ビニールグローブは、スタジオの清掃や汚染されていない素材の取り扱いなど、精密さや危険度が低い作業に使用をおすすめします。施術には少々高くても耐性の高いグローブを選択しましょう。ラテックスとニトリルの両方にアレルギーのある人は、ビニールグローブで代用しましょう。
メリット:
ビニールグローブは一般的に、ニトリルやラテックス製の手袋よりも手ごろな価格であるため、精度がそれほど要求されない作業には予算に見合った選択肢になります。
ラテックスフリー: ラテックスアレルギーの方は、ビニールグローブを使用することでアレルギー反応のリスクを軽減します。
デメリット:
保護力と耐久性の低下： ビニールはパンクや化学薬品に対する保護力が低く、破れやすいため、高い耐久性と保護力を必要とする作業には適していません。
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参照
本記事はこのページを和訳・再編したものです。