機材から顧客探しまで、タトゥーのあらゆる部分がテクノロジーのおかげでここ10年で劇的に変わりました。
テクノロジーを有効活用してきたアーティストは、無駄な作業工程を省くことで、より多くの時間をタトゥーイングに費やすことができます。伝統的なスタイルなど古き良き部分も数多く残るタトゥー業界。そんな中でも施術以外の工程で無駄を省き、施術に集中できる環境を整えることも重要です。
今回はひと昔前と現在のタトゥー業界がどう変化してきたかを見てみましょう。
オンライン予約
ひと昔前は店舗に来店し、直接予約を取っていた時代から、現在のほとんどはオンライン上で予約を取ることができます。所によっては自分のオンラインカレンダーを店舗に共有し、何度も来店する必要があるタトゥーイングの際は、スケジュールを合わせて施術することができます。何度もメールのやり取りをする必要が無いため、双方にとって都合の良いスケジュール管理となります。
さらには免責事項にサインしたり、事前決済などオンラインで完結させることも可能です。このような自動化されたプロセスは、時間を節約するだけでなく、大量の書類を保管する必要もなくなり管理が楽になります。
また、全国のタトゥースタジオを検索できるようなポータルサイトなども登場してきていますので、近所にどのようなタトゥースタジオがあるか検索してみるのも良いでしょう。
iPad+Procreate
Procreateアプリの登場はアーティストにとって大きな変革となったのではないでしょうか?
大量の画材を持ち歩くことなく、素晴らしいデザインを素早く描くことができる。水彩絵のスタイルもわざわざデザインを描かなくても、タトゥーが肌の上でどのように見えるかをお客様へ見せることができます。
カバーアップをする際も、トレーシングペーパーを貼る代わりに、カバーアップするデザインをiPadに取り込み、その上からデザインを書くことができます。
ステンシルもiPadで簡単にサイズ変更、調整して印刷することも可能です。
デジタルアートをしたことが無い人は、難しい部分もあるかと思いますが、便利なものはとことん利用していくべきでしょう。
その他にも、illustratorなど便利なアプリがたくさんありますのでご自身の好みで探してみてはいかがでしょう?
SNS
言うまでもなくSNSの進化はタトゥー業界はもちろん、全世界に大きな影響をもたらしています。自分がどのようなデザインを得意としているのかを発信することができ、その作品を気に入った顧客は、アーティストに直接メッセージをすることが出来るようになりました。これによって、経験の少ない新人アーティストであっても、顧客を獲得することが容易になりました。SNSを有効活用して安定したキャリアを形成していきましょう。
ロータリーとペン型マシン
今でもコイルマシンを好んで使うアーティストもいますが、コイルマシンは多くのチューニングと知識が必要です。扱うことが比較的難しいマシンですが、ここ10年程でロータリー・マシンやペン型マシンが急速に普及しました。これらは簡単に調整・セットアップすることが出来きます。初心者でも簡単に扱うことができるため、すぐに施術にとりかかることが出来るようになりました。
近年ではペン型などマシンの種類も急増しています。自分に合った好みのマシンを試してお気に入りを見つけてみて下さい。
カートリッジ
現在のほとんどのアーティストはタトゥー施術中にカートリッジと使い捨てグリップを使用しています。これはアーティストの時間を大幅に節約します。タトゥーが終わったら、使用済みのカートリッジを専用のボックスに捨てるだけ。カートリッジが登場する前は、自分で針にハンダ付けをしたり、チューブを洗浄したりする必要がありました。危険かつ時間がかかる作業であったため、カートリッジは時間効率を大幅に向上させました。
オンラインショップ
そしてもちろん、タトゥー用品をオンラインで購入できるようになったことも大きな発展でしょう。ひと昔前はタトゥー用品を手に入れることもなかなか大変だったようですが、今ではたくさんのオンラインショップから、自分好みのメーカーを取り扱っている用品を簡単に購入することができます。
当社が運営しているFlag Tattoo Supplyでも、お客様の要望に応えられるように、多くのタトゥー用品を取り揃えています。現在取り扱いの無いものでも、購入希望のタトゥー用品があれば是非、お知らせ下さい。可能な限りご希望に添えるよう入荷検討をしていきます。
参照
本記事はこのページを和訳・再編したものです。