みなさんはタトゥー施術をやり始めた頃を覚えていますでしょうか?何事でも始めたては、様々な失敗をたくさん経験することでしょう。タトゥー施術も例外ではありません。しかし、タトゥーの持つ性質上、一度起こしてしまった失敗が、恒久的に残ってしまうことも忘れてはいけません。今回は、多くの人が経験したであろう、起こり得るミスをシェアしたいと思います!これから始める人、始めたての人は是非参考にしてみて下さい。
1:マシンの振動スピードがあっていない
タトゥーマシンが手の速度と一致しない速度で動くことです。マシンが速く動きすぎたり、手の速度が遅すぎると、皮膚に短い時間でかなり大きなダメージを与えてしまいます。それに加え一番の弊害は、インクの入りが均一にならないことです。駆動が早すぎると、同じ箇所に針が何度も刺入されてしまいます。
これは単純に、手の速度を速めたり、マシンの速度を落としたりすることで調整しますが、自分に適したスピードが見つかるまでは、多少時間がかかるでしょう。また、シェーディングマシンは、比較的皮膚にソフトに当たるように設計されているものが多いので、上手くいかない人は、シェーディングタイプを使用してみることをお勧めします。
2:間違った圧力
間違った圧力の掛け方は、とりわけシェーディングを行う際に、顕著に表れます。繊細にしなければいけないところ、皮膚に対して適切な力加減で刺入しなければ、台無しになってしまいます。場面によって、皮膚にほとんど触れない状態から、皮膚に針を押し込むくらいの力加減を自分で理解していかなければいけません。これは経験値を積み上げていくしかありません。
3:間違ったGrey Washの選択
あまり多くはないかもしれませんが、「グレイウォッシュ」の選択を誤ると、肌の赤みが増してしまう原因になってしまいます。グレイウォッシュの選択が間違っているというのは、グレイウォッシュを自分で作るにせよ、あらかじめ混合されたものを購入するにせよ、1つのシェードだけでなく、いくつかの異なるシェードを持つことになる可能性が高いということです。例えば、ブラックとグレーのタトゥーをする場合、インクカップに黒を入れ、グレイウォッシュを3カップ入れた場合、ライトミディアムとダークというように、色合いが異なります。
必要最低限の刺入で希望の色合いを出すことができれば、皮膚への負担を軽減させることができ、結果、皮膚が赤くなることを防ぐのに繋がります。
4:皮膚のストレッチ
ストレッチはとても重要で、スムーズなシェーディングを実現するための鍵になりえます。施術前に解された皮膚とそうでない皮膚だと、インクが均等に入る程度が変わってくるようです。皮膚が凝り固まっている状態だと、斑状の弱い色合いを作り出してしまいます。できる限り皮膚をほぐした状態で施術しましょう。
まとめ
上記は全て、シェーディングを行う際に如実に出るものです。シェーディングの目的はレイヤーを重ねることです。針で一度に必要な部分を作り上げることはできません。心がけることとしては、薄い色から始めて、徐々に濃い色を構築していく。それを拭き取ると、赤みがなく、ちょうどいい柔らかさの濃淡ができ上がります。
基本のテクニックを抑えながら、紹介してきたような失敗を避け、練習を積み重ねていけば、立派なプロのアーティストとして活躍できる日が来るはずです!
参照
本記事はこのページを和訳・再編したものです。