タトゥーにまつわる面白い事実②

以前こちらの記事で、タトゥーにまつわる小ネタを紹介しました。今回は、その第二弾です!

近年においてタトゥーは、ひと昔前に比べると、世間的にも受け入れられている傾向にあるように思います。若者の間でも、いちファッションとして捉えている人も年々増えているようです。この記事では、そんなタトゥーにまつわる、恐らく今まで知らなかったであろう世界で起こっていた事実をいくつかご紹介します。

最高齢のタトゥー

ジャック・レイノルズというイギリス人男性が104歳の時に初めてタトゥーを入れたそうです。彼は現在、初めてタトゥーを入れた最高齢者の称号を持っています。そして、毎年誕生日に新しいタトゥーを追加することで、毎年ギネス記録を更新しています。

その他にも、「ローラーコースターに乗った最高齢」(非回転系アトラクション)や、「ジップラインに乗った最高齢」など、数々のギネスを毎年記録しています。

タトゥーを入れた皮膚は寄付できる

もしもあなたが、タトゥーを芸術として捉えており、展示されることに魅力を感じているのならば、自分の死後、タトゥーを入れた箇所の皮膚を博物館に寄贈することが可能です。実際にオーストラリアの博物館に、タトゥーを入れた体の一部が寄贈されています。しかし、人の皮膚を綺麗に剥がすことや、皮膚が完全に硬化するまでの保管等(収縮してしまう)、保存状態や管理のハードルが高く、あまり現実的ではないようです。

ある種、戦国時代の皮剝ぎのような、グロテスクなものを想像してしまいますが、自分の死後、それぞれの埋葬方法があるように、長い時間と大金をつぎ込んで作り上げたボディアートを、博物館という沢山の人目につく場所へ寄贈したいという気持ちもわかるような気がします。

https://www.abc.net.au/triplej/programs/hack/geoff-ostling-wants-to-donate-his-full-tattoo-bodysuit-to-art/6995794

インクは尿と混ぜて使われていた?

ロシアの囚人の話ですが、刑務所では材料が何も手に入らない為、尿に煤を混ぜたものでインクを作っていたことがあるのをご存知でしょうか?

アメリカントラディショナルでもお馴染みの、海軍や船乗りにまつわる伝統的なタトゥーの始まりも同様に、もとは墨の代わりに火薬や尿が、インクとして使われていたようです。

タトゥーは罰として使われていた

ローマ時代の皇帝カリグラは、罪を犯した人々にタトゥーを入れることで罰を与えていたといわれています。その時代には道具も環境も整っていなかったことから、タトゥーを入れるということはとてつもなく激しい痛みが伴っていたそうです。皇帝が変わるとともに、この罰は無くなりました。

日本での歴史も古く、縄文時代の土偶に入墨のような模様が描かれていたり、古事記や日本書紀に入墨の記述があります。江戸時代頃には、その特性を利用して、「入墨刑」という刑罰があったそうです。江戸の繁栄とともに、犯罪数も増加。その抑止を目的に、罪人に入墨を入れていたそうです。一目で犯罪者かどうかがわかってしまうこの刑罰、抑止力として働いたかは定かではありません。

世界で最もタトゥーを入れた男

ニュージーランド出身のラッキー・ダイヤモンド・リッチは、現在世界で最も多くのタトゥーを入れた人物です。まぶた、耳の穴の上部、歯ぐきなど、1,000時間以上かけて彫ったと言われています。体の表面積に対して、インクのカバー率は驚異の200%だそうです。

彼はサーカスの団員を経て、現在はストリートアーティストのパフォーマーとして活躍しています。剣を飲み込んだり、チェーンソーをジャグリングしたり、3Mの一輪車に乗ったりする危険なパフォーマンスを得意としています。それに加えてこの見た目なので、言わずもがな常に注目の的となっています。

タトゥーの上からタトゥーを入れているので、年々黒くなってしまっているようです。

ニードルの振動率

肌にインクを注入する際、上下に動く機械に取り付けられた針は、1分間に50~3.000回の振動を与えることができます。技術の発展と共に、この数字はこれからも増えていくでしょう。

最長施術時間

2019年9月12日、ロシアのVologdaで、Aleksandr Pakostin氏により、史上最長のタトゥー施術時間が記録されました。記録は60時間30分。

タトゥーにまつわる世界中の記録や小ネタに、面白さや魅力を感じて頂けたら幸いです。

参照

本記事はこのページを和訳・再編したものです。


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